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兵庫県動物愛護センターのホームページです。 

動物を飼う前に

 動物を飼育する前に、その動物を適正に最後まで飼い続けることができるのかどうかを、考えてみてください。

 その結果、飼い続けるのが困難だと思った場合は、最初から飼うのを断念するのが正しい選択肢である場合もあります。

犬を飼う前に考えていただきたいこと

 兵庫県動物愛護センターでの飼い犬の引き取りの理由で多いものは、以下のとおりです。

 @引越し先で犬を飼えない
 A飼い主の病気、あるいは、その介護のため犬の世話をできなくなった
 B鳴く
 C咬む
 D犬が病気になった

 いったん犬を飼い始めると、飼い主には終生飼養の義務が生じます。ですから、@やAの事態を招かないために、転勤の可能性がある方や高齢の方は、万一の場合に引き続いて飼育してくれる方をあらかじめ確保してからでないと、犬を飼い始めるべきではありません。
 また、住宅密集地では、犬の鳴き声の苦情が兵庫県動物愛護センターに多く寄せられます。このような場合は、家の中で飼育することが最大かつ最速の解決方法になる場合があります。最初から、家の中で飼える犬を選ぶという方法もあります。
 犬のしつけを適切に行わないと、犬が家族の中での序列を間違って理解してしまい、飼い主を咬むことがあります。はじめて犬を飼い始める際には、しつけ方教室などで正しい方法を学習し、子犬の頃からしつけましょう。

 犬の飼育には、餌代のほかにも、予防注射、寄生虫の予防等、合計すると年間10万円以上掛かるといわれています。病気になるとさらに治療費がかかります。これらの経済的負担に耐えられるかも、飼い始める前に考えなければなりません。



その他の動物を飼う前に考えていただきたいこと

 飼おうと思う動物を最後まで飼育できるかどうか、その動物の寿命や成体時の大きさを調べてみてください。手軽に飼い始められる動物でも、ミドリガメのように何十年も生きる動物もいます。大きくなったら逃がしてやれば良いという考えではいけません。

 外来種を飼う前に、外来生物法の指定や特定動物の指定を受けていないかどうか、希少生物の保存の法律の規制を受けていないかを調べてください。
 さらには、そもそも、その動物種がそこにいるべきなのか、慎重に考えてみてください。
 外来種のなかには、しばらくの期間輸入された後、動物由来感染症が発生し、輸入禁止となる例があります。その動物が未知の病気を持っている可能性についても考えてみてください。

 犬、ねこ以外の動物は、万一、飼えなくなった場合に引き取ってくれる公的機関はありません。